矢板スポーツコミッション
先進的な人材活用コミッション
- 設立の経緯
- ・とちぎフットボールセンター整備構想を契機に取り組みがスタート
・スポーツを軸とした交流人口増加と地域経済活性化を目的に2016年スポーツツーリズム推進事業開始
・2017年3月の矢板市スポーツツーリズム推進アクションプランの策定を経て、2018年4月に設立
- 基礎情報
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- 所在地
- 栃木県矢板市
- 設立
- 2018年4月
- 予算
- 103万円(2021)
- 職員数
- 1人(地域プロジェクトマネージャー)
- 事務局
- 一般社団法人矢板市観光協会
- 担当部署
- 経済建設部商工観光課
- 組織体制
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ポイント
ターゲットを絞った合宿誘致事業
スポーツによる交流人口を増やす取組みの一貫として、設立以降合宿誘致事業に力を入れている。矢板市は首都圏から約100kmに位置し、東北自動車道をはじめ、交通機能が充実しており、日帰りでもアクセス可能という特徴がある。
合宿誘致活動としては、「競技力向上を目的とする高校などの団体」「スポーツを楽しむことを主目的とするサークル・同好会」を主たるターゲットとして誘致活用をスタートしてきたが、関係者のネットワークにより短期間で多数の団体を呼び込んだ空手合宿(小中学校/実業団)、大学生のサークル・同好会合宿による利用が定着してきている。コロナ感染症の影響により、様々な価値観の変化や規制が生じている中で、今後は企業研修やワーケーションなど、従来と異なるターゲットにもアプローチを行う予定である。


観光協会への事務局移管
設立当初は、経済建設部商工観光課に事務局をおき、自治体内組織として活動を行ってきたが、2021年度より一般社団法人化した観光協会に事務局の移管を行った。
事務局の移管先は、宿泊施設や観光施設との連携により民間主導による受入環境の強化を図るため、民間の実行組織である観光協会を法人化し、その後矢板スポーツコミッションが移管される流れとなった。
事務局長に地域プロジェクトマネジャーを起用
スポーツツーリズム推進事業開始直後の2017年より地域おこし協力隊を複数名採用し、既存職員だけでは対応しきれない役割を担ってもらうことで、スポーツコミッション事業を推進してきている。スポーツ合宿、サッカー、サイクリングなど、専門的な役割・種目に特化した隊員を採用したことが、スポーツを通じた交流人口の拡大にもつながってきている。
また、うち1名は、協力隊任期終了後の2021年より地域プロジェクトマネジャーとして着任し、現在、法人化した観光協会の事務局長と矢板スポーツコミッションの事務局長を兼務している。自治体内組織から自立し、法人として自立自走化するための人材確保の手段として、総務省の制度を有効活用している。
