一般社団法人 とうみ湯の丸高原スポーツコミッション
高地トレーニング施設を核としたコミッション
- 設立の経緯
- ・湯の丸高原施設整備基本構想に基づき、高地トレーニング施設(プール、トラック、宿泊施設)を整備。
・ハード環境が整った後に、受入体制の強化(ワンストップトータルサポート)を目的に2020年設立。
・トップアスリートの合宿受入が発生するため、高いサービス水準を維持するために早期に一般社団法人化。
- 基礎情報
-
- 所在地
- 長野県東御市
- 設立
- 2020年4月
- 予算
- 1億9,700万円(2021)
- 職員数
- 3人(うち1人が市職員)
- 構成団体
- 東御市、(一社)信州とうみ観光協会、㈱オーエンス、(公財)身体教育医学研究所、草軽交通㈱、湯の丸スポーツサービス㈱
- 担当部署
- 企画振興部文化・スポーツ振興課
- 組織体制
ポイント
日本初の高地トレーニング用屋内プール
高地トレーニングの適地(標高1,700m〜2,000m)、首都圏からのアクセス、恵まれた気象条件という地域特性を活かし、2019年日本初の水泳用高地トレーニング施設を整備。これまで日本には水泳の高地トレーニング施設が存在せず、トップアスリートもアメリカなどの高地で練習を行う必要があった。竣工以降、ナショナルチーム所属選手クラブを中心に多数の合宿利用があり、年間10,179人泊の利用実績(2020年度実績)。
屋内プールの整備と同時に高地トレーニング用の全天候型400mトラック・林間ジョギングコース、宿泊施設の整備も行い、アスリート向けの総合合宿施設「GMOアスリーツパーク湯の丸」として運営を行っている。
高地トレーニング合宿のワンストップトータルサポート
同コミッションでは、GMOアスリーツパーク湯の丸における陸上や水泳の高地トレーニングに特化した合宿誘致と支援に取り組んでいる。高地トレーニング合宿にあたっては、希望される合宿に応じて、練習環境から宿泊、食事の手配に至るまで細かい要望に応える高いサービス水準が求められる。また同施設の利用者は、ほとんどが実業団やナショナルチーム所属のメンバーであり、オリンピアンやパラリンピアンも多い。平均滞在期間が2週間〜3週間と長く、また利用希望時期も集中するため、細やかな調整が必要となる。
近隣宿泊施設や食堂(ニッスイ湯の丸アスリート食堂)とも密に連携しながら、視察対応〜宿泊手配〜食事手配〜合宿スケジュール調整まで、ワンストップでトータルサポートを行っている。
地方創生交付金・ふるさと納税の活用
整備事業当初より、可能な限り一般財源を使わずに整備を進めていく方針があり、地方創生交付金を最大限に活用。地方創生拠点整備交付金(2016〜)によるトラック整備、ジョギングコース整備、宿泊施設改装・建設。地方創生推進交付金(2017〜)による推進組織等のソフト面整備などをすすめてきた。屋内プール整備には、企業版ふるさと納税などの寄付金を活用している。
また、施設運営にはふるさと納税(個人版、企業版)や一般寄付などを活用しており、利用料の他に施設のネーミングライツ及び広告看板料による広告収入も得ている。