一般社団法人 宇部市スポーツコミッション
インナー事業で成果を上げるコミッション
- 設立の経緯
- ・市民の健康づくり・体力づくりの推進、交流人口増加や地域活性化を目的とし、2014年に自治体内に設立
・自立する組織となるべく、2018年に一般社団法人となって独立
・会長は医師、事務局長は観光分野出身、職員に健康運動指導士が在籍するなどスポーツ以外の人材が豊富
- 基礎情報
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- 所在地
- 山口県宇部市
- 設立
- 2014年10月(法人化:2018年11月)
- 予算
- 3,084万円(2021)
- 職員数
- 3人(うち出向1人)
- 構成団体
- 会員46団体
- 担当部署
- 観光シティ・プロモーション推進部文化・スポーツ振興課
- 組織体制
ポイント
多数の市民向け(インナー)事業の実施
子どもから高齢者まで市民がスポーツに親しむ機会や、健康増進・体力づくりに繋がる自主事業を年間12事業程度展開しており、これに加え月に数本のイベントを実施している。スタジアムや体育館を有する運動公園一帯で開催する「スポーツコミッションフェスタ」、笹川スポーツ財団主催「チャレンジデー」、地元プロチーム選手やオリンピアンを学校に派遣し、交流を図る「子どもスポーツ夢教室」などが挙げられる。多数の事業を実施するため、例年11月に翌年度の事業計画を策定する中で企画内容と準備を進めているが、日頃から他団体のプログラムやコンテンツの情報収集を行い、事業計画に反映している。
市の中核組織へと成長
市が策定した「スポーツ推進計画」や宇部市が登録している「共生社会ホストタウン」に関連した事業・活動の支援において、市体育協会や県障害者スポーツ協会といった関係団体と互いの役割を認識したうえで連携することで、良好な関係を維持しながら事業の実施が可能となっている。
また、地域スポーツコミッションの所管部署である宇部市文化・スポーツ振興課以外にも、学校でのスポーツ教室実施の際は教育委員会、健康運動指導の関連事業では健康福祉部など、複数の部署との繋がりが生まれており、スポーツ関連部署にとどまらず、市が求める様々な政策を具現化する組織として重要な役割を果たしている。これにより、スポーツ振興課からの補助金に加え、事業委託費などの収入が生まれ、自立型スポーツコミッションに向けた活動資金に繋がっている。
人材確保と育成
自主事業を数多く実施する中で、限られた人員と対応する人手不足を補う手段として、独自の「人財バンク」制度を運用している。指導やトレーニングの資格・知識を有する者を登録し、コミッションのサイト上にリストを公開。利用希望者へのマッチングなども行っている。また、定期的に指導者人財育成セミナーを実施している。