スポーツコミッションせんだい
スポーツ大会の誘致・開催を通じて、
様々な波及効果を目指すコミッション
- 設立の経緯
- ・新世紀・みやぎ国体(2001年)、サッカーワールドカップ日韓大会(2002年)、仙台国際ハーフマラソン大会
(2005年)などの大規模スポーツ大会の開催経験により人的ネットワークが構築された
・ベガルタ仙台に加え、東北楽天ゴールデンイーグルス(2004年)、仙台89ERS(2005年)といったプロスポーツが誕生し、地域でスポーツが盛り上がる機運が醸成された
・ 全国的にスポーツコミッションの設立に向けた関心が高まる中、2012年に策定した仙台スポーツ推進計画
に基づき、2014年に設立
- 基礎情報
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- 所在地
- 宮城県仙台市
- 設立
- 2014年12月
- 予算
- 899万円(2022)※人件費を除く
- 職員数
- 6人
- 事務局
- 公益財団法人仙台市スポーツ振興事業団
- 組織体制
ポイント
人的ネットワークを重視した組織体制の構築
大規模なスポーツ大会・イベントの誘致活動は人的ネットワークを活用する場合が多いことから、人事異動のある行政が事務局を担うのではなく、(公財)仙台市スポーツ振興事業団に事務局を設置している。また、市の負担なく人的資源を増やすため、地域活性化起業人制度(企業人材派遣制度)を活用し、民間企業の社員を受け入れている。
構成団体は仙台市内を活動拠点とするプロスポーチームをはじめ、仙台市に隣接する7市町、競技団、地域スポーツ団体、商工・観光団体、輸・旅行団体、大学、ボランティア団体、報道機関、施設管理団体など、54団体(2022年9月現在)と豊富である。
スポーツ大会の誘致・開催支援を通じて経済、社会の両面の波及効果の創出を目指す
行政手続きなど、県外に在住する大会主催者が行うよりも地元で行った方が効率的な業務を代行し積極的にサポートすることで主催者負担を軽減している。
スポーツ大会で訪れた選手や関係者、参加者に対して、観光パンフレットの配布等を行うことで、仙台市と構成する市町への誘客やPRにつなげている。
市民が「見るスポーツ」に触れる機会を増やすため、誘致した大会への無料観戦招待などの企画を実施し、スポーツへの興味関心の醸成、向上を図っている。
子どもたちがトップ選手のプレーを間近に見たり、その考え方に直に触れる機会を作るために、大会開催に付随して出場選手を講師とした講習会を実施したり、選手が中学校を訪問し、生徒と給食を一緒に食べるなどの学校訪問事業を実施し、子どもたちの夢や希望の形成につなげている。
スポーツを支える力となるボランティアの育成と派遣
市には2002年サッカーワールドカップ日韓大会を契機に誕生した先駆的なスポーツボランティア団体が存在していた。また、野球、サッカー、バスケットボール等のプロスポーツチームの活動拠点にもなっていることから、安定的にボランティアの活動機会を確保できる環境にあった。こうした中、前述の団体も構成メンバーとなる「せんだいスポーツボランティアステーション」を2017年に開設し、多くの市民が積極的にスポーツボランティア活動に関われるよう、募集、登録、研修開催、情報発信などを行っている。
ボランティアステーションでは、ボランティアの募集、登録、情報発信のほか、登録ボランティアとボランティアを必要とするスポーツ大会・イベントの主催者とのマッチングにも取り組んでおり、連絡、調整、派遣を行っている。さらに、次世代育成のための中高生スポーツボランティア育成講座の開催や、登録者のスキルアップ研修なども行っている。