東北海道スポーツコミッション
福祉事業とスポーツの融合により
収益化を実現しているコミッション
- 設立の経緯
- ・釧路市出身で、アイスホッケーのトップチームであるH.C.栃木日光アイスバックスの選手経験もつ中島仁実氏が発起人となり、その意志に賛同した同志とともに2016年に民間主体で設立
・合宿所事業、地元アスリートを応援するフリーペーパーに発行を主とした地域振興事業、障害者の就労支援を目的とした障害者福祉事業の3種類が事業の中心であったが、2023年度から湿原の風アリーナ釧路の指定管理者事業を開始する予定
- 基礎情報
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- 所在地
- 北海道釧路市
- 設立
- 2016年4月
- 予算
- 2億8,420万円(2021)
- 職員数
- 16人
- 組織体制
ポイント
地元のネットワークを活かした合宿誘致の事業展開
2016年9月に開業した「坂の上会館」と2022年4月に開業した「Villa ASHIHARA」の2つの合宿所 を管理・運営しており、誘致したスポーツ合宿の受け入れ先としている。大会会場・関連施設への送迎や、栄養バランスの整った食事の提供を行っている。
設立メンバーの多くが釧路市出身であり、アイスホッケーの競技経験と人脈を有していることから、アイスホッケーの合宿を誘致する際には、選手への指導や、練習試合の対戦相手の手配も含めたパッケージを提供できている。
合宿に訪れたチームと地域住民との交流も重視している。例えば、合宿に訪れたアイスホッケーチームの大学生が地元の小学生を指導する機会を設けるなど、新たな交流が生まれている。
障害者福祉とスポーツの融合による収益事業の展開
各選手の持つ個性や強みを引き出すというスポーツ指導における考え方は、福祉分野においても共通し ていると捉え、障害者向けの就労継続支援B型事業所と放課後等デイサービスの運営を行っている。
就労継続支援B型事業所である「Villa あしはらの杜」は、前述した「Villa ASHIHARA」の合宿所の管理・運営を行っており、館内清掃、ベッドメイキング、寝具クリーニング、レストラン調理補助、食器洗いなどの作業を障害者が担っている。様々な種類の作業を用意することで、特性に応じた支援やいきいきと就労できる環境づくりに努めている。
指定管理事業の受託によりスポーツ振興のより一層の充実を図る
釧路市民に対するスポーツ振興の一翼を担いたいという思いから、 2023年度から湿原の風アリーナ釧路の指定管理事業を受託。
施設運営に係る人材確保の面では、アイスホッケーチームの現役 選手、あるいは引退選手の採用を視野に入れており、デュアルキャリ ア・セカンドキャリアの支援を目指している。